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【結論】大事な決断は、時間をおいた方が良いのか?
今回は、大事な決定をするときは、時間をおいた方がいいのか?
それとも直感で決めた方がいいのかについて話していきます。
結論から言うと「大事な決定は先延ばしにするべき」です。
では、なぜ大事な決定は先延ばしにするべきなのかを説明していきます。
⒈よほど大事な決定なら緊急性を要する必要はない
例えば、ビジネスでなくプライベートでの場合、
例えば結婚や、家を買う、車を買うと言う場合、今日その決断をしても1年後その決断をしてもそこまで大差はないはずです。
結婚はいつしようが、結局数十年規模でその結果が続くことですし、制度的なメリットもそこまでないです。
また、家を買う場合でも、今買っても1ヶ月、1年後でもそこまで大差はありません。それは車も同じです。
ビジネスにおいては、「今、やらないとダメだよ」みたいな時代性のビジネスはもちろんあります。
一生それで食っていくつもりならすぐに決断しなければいけませんが、「今始めなきゃいけないビジネス」というのも、すぐに新しいビジネスが生まれるので1ヶ月くらい判断する時間がないならやらなくてもいいでしょう。
⒉研究で出ている
実際に、カーネギーメロン大学のデイヴィット・クレスウェル教授の研究によると、被験者に対して車を購入してもらう場面で、A、B、Cの3チームに分けて、
Aチームでは、新しい車種の車を即座に決るように指示し、
Bチームでは、一度数分間の休憩を挟んでから車種を決めるように指示し、
Cチームでは、一度車のことから離れ(ゲームなどの課題)させて、決定を先延ばしにさせた。
それから車種を決めるように指示をした。
その結果、
Bは、Aより少し満足度が高く、
Cは、Bよりも満足度がかなり高かった
という研究結果になった。
そのため、大きな決断をするとき、先延ばしにした方が衝動買いが少なくなり、しっかり冷静に物を買うことができるため、
その結果、満足度も高くなるという結果になったのです。
会議などで意思決定をするには
しかし、緊急性を要する会議などでは、その会議のうちに決定をしないといけないこともしばしばあります。
その際に一週間、一ヶ月も猶予はありません。
そう言うときには、今までの会議内容を一旦クリーンにし、ホワイトボードで一から考えるのが良いです。
そして、あらゆる角度や意見を書き出すことで、新たな問題発見や意見の脆弱性を発見することができます。
一度会議で意思決定をしてしまうと、それが一番最適解のように思えてしまい、完璧だというバイアスから抜け出せなくなります。当然別の視点や批判的思考をするのが難しくなってしまいます。
そのため、一度思考のフィールドをまっさらにして、前提条件から考え直すと良いと言うことです。
もちろん、その方が意思決定がより正しく、より満足度の高いものになります。
実際に大きな買い物や重要な意思決定をする際は、一度頭のなかをクリーンし先伸ばしにすることで、冷静にかつ満足度の高い決定ができるようにしましょう。